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寝環境を整えるために

イライラして眠れない、体が疲れすぎて眠れないなど、眠れない原因はいろいろあります。
 しかし、睡眠不足の原因は、心や体の側ばかりにあるのではなく、寝室や寝具など、眠るための環境にあることの方が多いのです。

布団の中の小さな空間と、それを包む寝室の大きな空間――快適な眠りを得るためには、この二つの寝環境が重要な作用をします。そこで、ある女子大学研究室が調査したところ、寝室や寝床の温度・湿度・音・光などが睡眠を妨げる原因になっていることがわかりました。この点から考えましても、まず寝室の環境を整えることが、安眠を得るために、大きな効果となるのです。その研究結果をご紹介します。

ミクロコスモス(小さな空間気候)を知る

布団の中の小さな空間の気候(温度や湿度など)のことを“寝床気候”といいます。その快眠寝床気候を大きく左右するのが“室内気候”です。
 まず理想的な快眠室温は冬12〜13℃、夏20〜22℃とされていますが、夏は他の季節にくらべて湿度が高いので、寝室の温度が25℃を超えると、蒸し暑さを感じる人が多くなります。
 それでも、室温28℃ぐらいまでならば、湿度を低くすればかなりの人が快眠を得られることもわかりました。しかし、寝室内の湿度が50%以下になってあまり乾燥しすぎると、口の中の乾きや痛みを感じる人が多くなる結果がでましたので、除湿しすぎるのも安眠の妨げとなることにご注意ください。
 冬の室内温度・湿度については、土地柄によっては相当低くなってしまいます。それだけに、寝床気候を快眠状態とするためには、寝具の素材や機能が大切になるのです。

 

明るすぎる安眠できない

次に大切な条件は光です。誰もが明るすぎる部屋ではよく眠れないことを経験されているでしょう。
 それでは、暗いほどよく眠れるかというとそうでもありません。研究室の実験結果では、真っ暗なところで寝ている人の脳波を測ってみますと、薄暗いところで寝ている人にくらべて、多くの人が眠りが浅く、リズムも快眠できにくい型になることがわかりました。
 いつ目覚めても周囲の様子がある程度判断できるぐらいの明るさが、安眠しやすい条件とされています。

 

朝の光にも気配りが必要

目覚めのときにも、光は大きな影響を及ぼします。朝の自然の光が窓から入るのを遮断した方が、充足度の高い眠りを得られることがわかりました。朝の光が入ってこない寝室の方が、眠っている間に必要以上に体を動かすことがなく熟眠しつづけることができ、目覚めたときの快眠満足感も大きいものと考えられます。また、雨戸などでしっかりと戸締りをした場合は、眠っている間の安心感が大きく、開放的な寝室よりも安眠の充足感が多いこともわかりました。

 

 

健康快眠のための寝床気候(ミクロコスモス)

 

眠りを妨げる音とそうでない音

寝室の暗さは調節しやすいのに対して、静かさを保つことは難しい問題です。
 安眠のためには、カーテンや戸締まりによる十分な防音対策が必要ですが、音というものは、よほど完全な防音室にでも入らないかぎり、無くならないものです。私たちは夜寝るとき、さまざまな音に囲まれています。その音の中には眠りやすい音もあるのです。
 雨の音や川のせせらぎ、虫の声など、人によっては冷蔵庫の音を聞いているうちに眠ってしまう、という人もいます。幸いに、人間は単調な音や、連続的にくり返される同質の音には、自然に慣れて気にならなくなるものです。自宅が大通りに面していても自然に眠れ、不眠を訴える人が割合と少ないのはそのためです。
 レコードやテープなどで静かな音楽を聞きながら眠る人も多くなりましたが、この場合に、鑑賞してしまってはいけません。安眠のためには、なるべく単調なリズムの音楽を選ぶことが大切です。

 

安眠のための快適寝床気候(ミクロコスモス)

安眠のための小さな空間“寝床気候”の快適条件、――布団の中の温度、湿度がどの位のときにもっとも心地よく眠れるか―― について、新しい研究結果をお知らせします。
 それによりますと、夏も冬も関係なく、布団の中の温度が32〜34℃で、湿度50%の寝床気候(ミクロコスモス)が、人間にとって一番安眠しやすい条件であることが確認されました。
 日常生活において、人間にとって最も快適な状態と感じる皮膚温は、体のおへその位置で計った場合に、32〜33℃(体表温は体温より多少低くなる)であり、この快眠気候条件は、起きている間の衣服内の条件においても同じだといわれます。

 

温かいと感じることが安眠条件

この32〜33℃の皮膚温は、安眠のための必須条件です。とくに頭寒足熱のたとえどおり、足もとの温度が重要で、変わりやすい足もと温度が32〜33℃のときには、遅くとも20分ぐらいで眠りにつくことができますが、20〜25℃だと、寝つくまでに1時間もかかってしまうことがわかりました。ですから、寝る前に入浴などによって、よく手足を温めることが安眠条件ということが実証されたわけです。
 室温が25℃ぐらいのときには、寝床温度は32〜34℃で安定しますので、寝返りも少なく安眠できますが、室温がそれ以下になると、布団の中を体温で温めるのに時間がかかり、なかなか寝つけないということになってしまうのです。

 

四季を通じて快適な寝具が必要

室温が高すぎると寝床内気温が上がるとともに、人体の発汗による湿度も上がり、快適安眠気候にするため、布団の中の空気を入れ替えようとして自然に寝返りを多く打つため、睡眠不足になったりもするのです。従って、四季を通じて寝床気候を快適条件で一定に保てるような、さまざまな機能について満足できる素材の寝具が必要となるのです。

 

 

快適な寝床気候(ミクロコスモス)のための理想の寝具

 

温かいことが良く眠れる条件

睡眠時間がなかなか十分にとれない現代人の生活状況のもとで、さわやかな目覚めを得るためには、効率の良い、質的にも充実した熟眠が必要です。
 そのためには、心地よく短期間に寝入ることができ、夜半に眠りを中断されることなく、ぐっすりと深い眠りをとれるような寝生活(スリープライフ)や寝具への気配りが大切です。
 まず、寝入りばなに布団の中が冷えていると良く寝つけないことは、どなたも経験されたことでしょう。しばらくたって、体温によって布団の中が温まるとようやく眠れるわけです。
 温かいことがよく眠れる条件であるのは、生理学的にも証明されています。「赤ちゃんは眠くなると手足が熱くなる」といわれますが、成人も眠りにつくときには皮膚温度が上がることが確認されました。
 夏も冬も関係なく、平均して寝床内気温を32〜34℃、湿度50%に一定に保つことが一番眠りやすいのは、人間の安眠皮膚温度と密接な関係にあるわけです。

 

重い掛け布団は体に危険

温かく寝るために、現在でも重い布団を掛けて寝ている人が少なくありませんが、重い布団を常時使用されることは、体にとても危険なことです。
 たとえば、重い掛け布団で寝ると、脳の中の血管の血圧や、内頸静脈の血圧が、寝る前の1.5倍から2.5倍にも上昇して、脳卒中の発作を起こしやすいことを多くの医者・学者が指摘しています。
 掛け布団が重いと血圧が上がる理由は次の通りです。人間は眠っている間、じっと一定の姿勢を保っているのではなく、20〜30回もの寝返りを打っています。こうすることによって、睡眠中の全身の血液の循環をよくし、血圧を安定させているのです。ところが、掛け布団が重いと、自由に寝返りが打ちにくくなるために、血液の循環が悪くなり、血圧の上がる原因ともなるのです。
 また、重い布団を掛けて寝ると、寝返りを打つたびに心臓に大きな負担がかかり、狭心症や心筋梗塞の発作の原因となることを指摘する医者・学者もあります。

 

絶妙の機能をもつ羽毛掛け布団

寝入りばなを温かくするため、電気毛布などを使用する方も多いようです。しかし、夜半に変化する室温や体温の変化に対応する調整が人体ほど精妙でないため、深い眠りのときに汗を必要以上にかいたり、心臓の動悸がおきる人もいるようですので、温度調節などについて細かい気配りが必要となります。
 その点で、生物の何億年にもおよぶ進化の歴史によって創造された、羽毛・羊毛のもつ抜群の保温力(羽毛は木綿わたの1.3倍)、外気の変化にともなって吸湿発散作用を自動的に行い、温度や湿度をたえず快適熟眠条件に保つ天然のエアコンとも呼ばれる絶妙の働きは、私たちに理想の寝床気候を提供してくれるのです。

 

ある調査によりますと、東北地方の人が真冬に掛けて寝る布団の総重量の平均は、13.1kgもあったそうです。これに対して、羽毛なら平均で1.4kg分あれば、安眠に必要な温度を確保できる計算になることが実証されていますので(羊毛の場合は2kg)、羽毛掛け布団が軽くても機能的にいかに優れているかがおわかりいただけると思います。  

 

 

 

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