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宵型の眠り・朝型の眠り

人間の眠りには、“宵型”と“朝型”とがあるといわれますが、最近これらを裏付ける学説が発表されました。
 人間の一夜の睡眠は、大きく分けて、@“こころの眠り”とされる、入眠後5〜6時間の「ノンレム睡眠期」と、A“からだの眠り”とされる、目覚め前2〜3時間前の、「レム睡眠期」から成り立っています。
 人間は、@の「ノンレム睡眠」によって「精神的疲労」が除かれ、Aの「レム睡眠」によって「肉体的疲労」が取り除かれるといわれます。
 そこで問題となるのは、人間の体質によっても2つの生理的タイプがあり、この型によって、両期の睡眠について、深い浅いの違いがあるということです。

 

交感神経と副交感神経

人間の神経には、自分の意思とは無関係に働いている、血管や内臓などを支配する「自律神経」があり、自律神経には、@体を緊張させて血管や内臓の働きを活発にする「交換神経」と、A反対に体の緊張をほどいて血管や内臓の働きを抑える「副交感神経」とがあります。
 そこで、どちらの “神経緊張性体質” かによって、「眠りのタイプ」が違ってくる、というのです。

 

人間の2つの体質特徴
  1. Aタイプは「交感神経緊張型」の人で、ノンレム睡眠期に熟眠するタイプです。(例えば、血圧の高い人、頭のハゲている人、行動型、積極型、外交・社交肌、陽気な人、人前での行動好き、朝目覚めたら寝床にじっと入っていられない人など、これらの条件のうち2〜3を備えた人は、このタイプとされます。)
  2. Bタイプは「副交感神経緊張型」の人で、レム睡眠期に熟眠するタイプです。(例えば、低血圧の人、白髪の人、生米胃腸の弱いひと、太れない人、心配性、人前の好きでない人、夕方ネオンサインと共に心身が活動する人など、これらの条件のうち2〜3を備えた人は、このタイプとされます。)
宵型・朝型の熟眠パターン
  1. タイプの人は、いわば“宵型睡眠”の人で、入眠と同時に深い睡眠のとれる、「ノンレム睡眠期熟眠型」で、多少の心配ごとがあっても、ひと晩グッスリ眠れば、精神的疲労は回復しやすいといわれます。ところが、目覚め前2〜3時間のレム睡眠期に眠りが浅くなる短所をもっています。従って、朝方の睡眠に留意しないと、翌朝に肉体的疲労が残ってしまうのです。
  2. Bタイプの人は、いわば“朝型睡眠”で、「レム睡眠期熟眠型」ですので、いかに寝つきをよくし、その後5〜6時間をどのようにして熟眠するかが、精神的疲労を回復するために重要な課題となります。しかし、レム睡眠期には深く眠れる型ですので、肉体的疲労は回復しやすいタイプです。ただし、目覚まし時計や、奥様の声にもなかなか目覚めないのが欠点です。

ご家族の皆様のそれぞれの睡眠パターンによって、寝具や寝環境づくりに十分な対応策が必要となります。

 

 

睡眠パターンによって対策が必要

 

Aタイプの睡眠と目覚めの注意

Aタイプの人が睡眠で注意すべきことは、朝方の睡眠の浅い時期に、周囲の騒音、車の音、近隣の物音、朝の光などによってすぐ目を覚ましやすいことです。音や光を遮断して、寝室環境を整えることが必要となります。
 この体質の人は、朝の目覚めは早い方ですから、それだけに朝の出足はよいのです。ただし、血圧の高いタイプの人が多いので、目覚めたら、すぐ寝床から起き上がることなく、10分間位は布団の中で、のんびりと、ゆったりとした時間を過ごしてほしいのです。なぜならば、このタイプの人は急に起き上がると血圧が上昇しやすく、血圧の高いレベルで一日のスタートを切ることになってしまうので、十分な注意が肝要なのです。

 

Bタイプの睡眠と目覚めの注意

Bタイプの人は寝つきが良くないので、内臓を休めるために、就寝2時間ぐらい前からの飲食をなるべく避け(ナイトキャップとしての少量のお酒はよい)、仕事のことや、心配ごとを頭からできるだけ追い出して、リラックスした、ゆったりした時間をもつことが大切になります。
 この体質の人は、朝は目が覚めにくいし床離れもよくなく、一日のスタートがのりにくいので、かえって、布団からすぐ起き上がるのが望ましいのです。そして、冷たい水での洗顔や軽い体操などをして、できるだけ早く交感神経の緊張を呼び起こすことが、健康生活のコツなのです。

 

 

 

安眠のためのさまざまな注意

以上、2つのタイプのいずれに属しているかを判断され、精神的、肉体的疲労を翌日に残さないような、健康睡眠のあり方を考えることが大切です。
 そのためには、寝具や寝環境の工夫、さらには、心身のリラックスや胃腸を休ませる状態などへの気配りが必要ですが、同時に次のような細かい点も熟眠するための大切な条件とされています。

  1. 夜の入浴はぬるめの湯(37〜39℃)。
  2. 帰宅したら仕事の悩みなどは一切忘れる。
  3. 寝酒はホロ酔い一歩手前とし、楽しく飲む。
  4. 運動不足にならないよう心掛ける。
  5. 夜は心をゆったりと、イライラしない。
  6. ナイトウェアは、吸・放湿性の良いものを。
  7. 枕の高さは7〜10cm、堅からず柔らかからず。
  8. 夜のコーヒー、お茶はなるべく避ける。
  9. 夕食は腹8分目にし、就寝前の夜食は控える。
  10. 寝る前の一服はいいにしても、夜のタバコの吸いすぎは避ける。
  11. 深夜のテレビ・ラジオは、遅寝型の人にとっては、気分をやわらげて睡眠に役立つこともあるが、興奮しすぎるような番組は避ける。

「眠りは求めるものではなく、やって来るのだが、安眠は求めないと得られない」という名言がありますが、安眠のためには、さまざまの知識に基づいた、生活の知恵と工夫が大切になるのです。

 

 

 

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